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激しくオススメ!「プロパガンダ」(旧「プロパガンダ教本」) [本]

中田安彦さん訳の「プロパガンダ教本」の新版が出ました。

4年前の旧版持ってますが、訳も読みやすく、全ての人にオススメしたい。

プロパガンダと言われると、どうも安保時代の左翼が使っていた印象、失敗した全体主義国家が使っていたような歴史的に負の印象を持つ言葉で、著作に使うのは不思議に思う。

なんか陰謀論的シニカルブラックな本だろうか、なんて読み進めているうちに、ああ、今の日本のメディアを取り巻く状況等が透けて見えるなあ、良く判ってるなあ!と皆さん思う事請け合いです。
大学の時、私広告を齧ってましたが、当時は訳本がなかった。
内容的に話題にならない訳がないだろうと。きっと人口に膾炙した本のはず。学術的に見て、商学部やコミュニケーション論等の教育では取り上げてしかるべきだろうに、なぜ知らなんだと不思議に思う。

そんな不思議に包まれながら読みつつ、少し状況等が古いので、これいつ頃の本だろうか。戦後すぐかな。そんなに古いにしては、ちょっとスーパーとか広告の話新しい感じもするしなあと思って、出版年確認すると、

82年前。。。(笑

 印象としては、今の日本のマスメディアの状況を、代理店、PR業界の人間を著者と言う事にして、一般人をターゲットにした、皮肉あふれるPR指南書として作り抜いた良く出来た知的ジョーク本かという内容なんですが、

なんと82年も前の、一般に売ってたアメリカのPR教本だったと(笑
アメリカで、パブリックリレーションズ、つまりPRの第一人者だった、エドワード・バーネイズという人の著作です。「Propaganda」というタイトルです。当時のある種のビジネス本か。

また、何百度目か知れませんが、日本の囲いの中の知しか見ないとほんとにバカになっちまうなあと、深く思った訳です。
さんざんここで書いているような「マスメディア」のやり口が、そのままこの82年前の本に書いてあるんですよ(笑

 子供気分で言うと、カンチョーされてうわっと伸び上がった挙げ句に膝カックンされた気分です(笑
そしてさらにうなだれていると肩をポンと叩かれ振り向いたら人差し指が頬に刺さるくらいに残念な気持ちになってしまうのが、

この5年前に「Crystallizing Public Opinion」という本を出している。
「世論の結晶化」ってわけです(爆笑

極東はつらいよ。
柴又のとらやに黙って落ち着く事等出来る訳がないドリフターです。

なんてblogの由来をおいといて、自分自身、10数年テレビと新聞を、意識して拾う以外一切見ない中で非効率的に見識が出来上がって来てますが、大学の頃にでも読めていたら良かったなと、そんな本です。

一方で、エンパイヤステートビルや、フーバーダム等を見た時に思いましたが、古いけどスゲーなコレはと完成年を見ると、それは大戦前、親父が生まれる前だったりして、ヒエーと驚愕して、開戦した官僚と煽ったマスメディアは一体どこのバカかと怒りを覚える。そんな気持ちも、きっと感じる事が出来ると思います。

個人的には、この時代、社会科学が発達して、実際に政策等に活用され、人々や社会をポジティブに変えようとする流れと重なっている事が、大変重要だと感じています。

安田さんの訳本の初版は、この本の歴史的な意義から考えると、少し安っぽい副題等ついてましたが、当時のこの版元さんて、殆どニューエイジとか陰謀な棚にしか置いてもらえなかったから、日本だとあのようにしないと出版できなかったんでしょうね。
存在としてはアメリカの大学の授業の副読本か研究対象くらいではと思いますが(笑

同じ様な日米のギャップの有る本としては、日本人受験生が「マッカーシー旋風」とか「レッドパージ」くらいしかきっと覚えていないジョセフマッカーシーが書いた、「アメリカの勝利からの(意識的な)撤退」って本があるんですが、別にバカ右翼の赤狩りってんじゃないんですよ。全然。

我々が敵だとされる連中をサポートして作り出しているヤツがいて、それは国の中枢で、どうにもおかしいぞ!って本なんです。
これちょっと凄すぎるんで別に書きますけど、これを知れば皆読みたくなると思う、本の中のごく一部の事を紹介すると、戦後5年そこらで、パールハーバーヤラセだったじゃねえか!とアメリカ人が書いてんですよ。つまりこの人はバカ右翼でもなんでもなくストレートにおかしいもんはおかしいという人であった。

これが、マッカーシーの本意を消されて、大衆の浅いマインドと結びついて、末端の赤狩りみたいになって、作った敵にめがけて、まんまと大衆がネトウヨみたいになって、敵を作ったヤツは、成功した訳です。
マッカーシーは失意のうちに怪しい死に方をした。
この本も2005年になって副島さんが訳した。今はアメリカ政治の棚にもありますが、昔は宇宙人の本の横だった(笑
一方でハリウッドには、この時代に叩かれた経験のおかげで、徹底した(ニュー)リベラルとか多い土壌が生まれちゃったんだと思います。

そう、これこそがバーネイズのプロパガンダなのだと思います。

大学の同級生が継いだらしい青梅のそこそこ著名な倉の旨いひやおろしを飲んで、すこし文字が踊ってますが、明日おかしかったら直しますのでご勘弁。

とにかく激しくオススメです。

特に、マスメディアの人には読んで頂きたいですね。82年前に、今マスメディアがやってる事を徹底的に自覚的にやってる訳ですから。そのまま生きるにしても、これを読んで、なにがしかの思いは胸に去来するとおもうのですが。

特に小沢さんの件は書きません。官僚とプロパガンダ業者と言う事で。植草さんとか副島さん、この本の訳者の中田さんのblogを見て頂ければ良いです。

長くなりましたのでこれにて。
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